知らないからこそ

バジルがいもむしに食べられたのも応えたけど、これもかなり心臓に悪い。左端は4段毎に1回、1目減らし、右端は毎段5目増やす。そしてその間はどこもかしこも絶え間ない模様・・・。さらに、間違えていないかを確認するために、編みながら数も数える。テレビ観ながら編むなんて絶対に無理。ひとりで長い時間がとれるときに、広い机に図面や道具を見やすく揃えて、「さぁ、次の段、いくよ」と。

・・・はちじゅーろく、はちじゅーしち、・・・88！！またひと目足りないの？！

数を数え間違えているだけのときもあるし、模様を間違えているときもある。数を数えながら各段の終わりに近づくたび、心臓がキューっとなる。これ、体力気力あるときしかできないだろう、と思う。

左前身ごろの下半分まできた　（これをもう一回、右前身ごろ用に編まねばならないとは！）

私　　：タイヘンさを知らないからこそ編み始めちゃうんだよな。
先生 ：それがいいんじゃないの（にんまり）。 
仲間 :あみものは忍耐ね。
私　　：こんなのコンピュータの仕事だ～！
先生 ：コンピュータなんてだいきらい（笑）。

実は、コンピュータでもこれは無理なんじゃないかと編みながら思っている。どうせなら、手編みにしかできない服のほうが着てうれしいかな。黄ばもうが、歳に合わなくなろうが、なんとかして一生袖を通したいと思うくらい厳しい。