2021年7月3日

巣立ちと別れ The parent carrion crow might have been captured

5月中旬のつらい出来事。いつもの土手さんぽの終わりがけに堤防道路を歩いていると、前方のガードレールのそばの茂みでカラスが1羽、ばたついていた。え?どうした?すると、そばに停まっていた軽トラックからヒトが降りてきて、そのカラスを捕まえようとする。逃がすまいと足でカラスの羽を踏んで、捕まえると車内へ。信じられない。胸騒ぎがする私のほうへ向かってくる車。「豊田市」と「有害鳥獣」という文字が目に入る。いったんどこかで捕獲したカラスが逃げ出したのを再び捕まえようとする現場だったのか?

その後、5月、6月とさんぽを繰り返すうちに、捕獲された1羽は、どうやらこれまで観察してきた、川沿いをなわばりにするハシボソガラスの夫婦のうちの1羽なのではないかと。なぜなら、去年同様、今年も2羽の子が誕生したようだけど、その事件以降、親子と分かる集団はいつも3羽。子の巣立ちのタイミングで親の一方が捕らえられてしまった・・・と推測できる。

詳しく調べたわけではないけれど、鳥獣によって農作物に著しい被害があった場合、詳細を報告して申請をすると、市がその鳥獣を捕獲するようなしくみがあるみたい。カラスは代表的な"有害"鳥。「今日もやっぱり3羽か・・・」淋しさとあの光景の残像。この先、パートナーを失った1羽はどうなるのだろう。新しいパートナーを見つけて留まる?別のカップルになわばりをのっとられるかもしれない。本で読むと、なわばりを持てるのはとても強いカップルに限られるらしい。標識をつけて追っているわけではないので限度はあるけれど、今後の経過を観察していきたい。

 

ことし2月末 寄り添う夫婦

ことし5月10日 鉄塔の巣と親鳥らしき姿


ことし5月28日 2羽の子ガラス 親は...

 

去年の5-6月の観察記録。5月中旬に2羽の子が巣立つと、4羽の家族群が観察できる日が秋まで続いた。

今年の5-6月の観察記録。5月中旬以降、家族群はずっと3羽。5月10日に夫婦を確認した後、親の1羽が捕獲され、その前後で子が2羽巣立った可能性が高い。

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