2015年1月12日

松本&安曇野へ A trip to Matsumoto & Azumino

植物を育てているので旅ができるのは冬だけという事情もあるけれど、冬になると旅に出たがる夫。今年最初の旅は信州。夫が図書館で借りてきてくれた本『松本十二か月(伊藤まさこ著)』を読んだおかげでとても密度の濃い旅ができました。


まずは本に載っていた中町通りを散策。




その通りにある「ちきりや工芸店」に立ち寄って、


私は絵付け皿、夫は焼酎用に小さなガラスコップを購入。


夫が期待していた雪は少なく、山はまだうっすら。安曇野の宿の人いわく、「このあたりはマイナス7度、8度まで冷えるけど、雪は少ないんですよ」。


そば食べ放題の夕食・・・3度目のおかわりを申し出ようとする夫に、妻「マッタ!」。



数日前からの曇りや雪の予報に反して、翌日は明るい冬晴れに。宿から再び松本市の中心部へ。



途中、現地で「三九郎(さんくろう)」と呼ばれる正月の風物詩に出逢いました。冒頭の本によると、三九郎とは、松飾りやしめ縄、書き初めの習字、だるまなどでやぐらを作り、夜に燃やして神送りをする行事。全国的には「どんと焼き」で知られる。子供たちは柳の枝に「繭玉(まゆだま)」と呼ばれる色とりどりの団子を刺して炎であぶって食べるそうで、帰りがけに車の中で聞いた地元FMでも三九郎が話題になっていました。地元の食材を物色するためスーパーに寄ると、柳の枝も繭玉も売られていたのでうれしくなりました。

ベンチがあるだけの広い敷地の真ん中に

よく落っこちないな

後から夫に言われるまで気づきませんでしたが、なじみのだるまの中に、よく見ると、「松本だるま」が混じっていました。


松本だるまというのは、かつて松本で養蚕が栄えた頃に、眉とひげを麻糸で作っただるまのことだそうです。

中央の赤いのが「松本だるま」:眉とひげにご注目

三九郎につづいて、偶然にも松本の昔からのお祭り「あめ市」に遭遇できました。あめ市の由来ははるか昔の塩市。貴重な塩が松本に到着した日を記念しての市が、今ではあま~い飴を売る市になったのだそうです。


テントで売られる手作りのさまざまな飴



続いて、さいごに立ち寄ったのが「松本民芸館」。豊田の民芸館も好きで時々行きますが、松本にも?東京、豊田の民芸館との関係は?


ちょうど、「ざる、かご展」が開催中でした。


著者の伊藤まさこさんも四季折々の風景を楽しみに、よくここに来られるそうです。


松本民芸館創立者で、中町の「ちきりや」初代店主の故丸山太郎氏の直筆。
 
無言で語りかけてくる物の美を感じること


無言で・・・

語りかけてくる・・・

二階の窓から見下ろすぶどう畑は、今は枯れ色 

途絶えかけている松本の竹細工「みすず細工」

館内は観るものいっぱい


なにか少しでも自分の暮らしに取り入れられたら・・

冬の色、すきな色


ここでコーヒーでもすすれたら最高

少し寒かったけど、屋外の雑木林の下のベンチで昼食。夫は食べるなり慌てて車に逃げ込みました。

宿の朝ごはんの一部を詰めさせてもらったので豪華♪

何の葉? お持ち帰り~

車窓から慌てて一枚 松本城

恒例の、現地JAやスーパーでの食材調達。そば粉、小麦粉、はちみつ、一本ねぎと呼ばれるねぎ(これも冒頭の本に説明がありました) 、禁断のりんご、それから初入手のぱんだ豆ほか。

金柑はラベルをよく見たら宮崎産でした・・・


帰宅した夜、新しい器でそばをツルリ。


今、再び本を読み返しています。

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