2016年9月17日

栗染め(2)、オオキンケイギク、ギシギシ染め Dyeing with the color of marron, lance-leaved coreopsis, and Japanese dock

夫がドライブ先で買ってきてくれた栗を渋皮煮にする過程で染めてみたくなり、試したら思わぬよい色に(毛糸が)染まったのが先週末のことでした。

重層で30分ほどアク抜きしたときに出た"染液"
要らなくなったマフラーをほどいて染めた結果

想像以上のよい結果に、目的(何を編むか)もないまま新しい毛糸を注文。勢いに乗って1週間で3種類の植物染めをしました。以下、時間順の記録です。

京都の「きんしょう」にてメリノウール1かせ、アルパカ2かせ
棒針2-3号で編むような細さの糸にしました

アルパカは未精錬とのことで洗剤を使って自分で精錬
後述の本によると柔軟剤とか不純物とかが付着していることが
あるので、それらを取り除いてからのほうがよく染まるそうです

栗の残りの染液にイン

ここで発覚、染めの前のミョウバン媒染を忘れた!

左:栗染め中、中:ギシギシ染液抽出中、右:残り2かせミョウバン媒染中

ギシギシ・・・去年の春からドライでとってあったもの
数年前に染めた毛糸が今も変わらぬ色を保てているので使うことに
漢方のお茶?のような香りです 後述の本によれば乾燥して
粉末にした根は皮膚疾患に効き、若い葉はアメリカ原住民たちの
タバコ代わりとされたこともあるとか

栗染め終了後、ひと晩染液に浸してから取り出した状態

その後、日陰で半日吊り下げてから水洗い

次はミョウバン媒染したメリノウールをギシギシ染液で染めました

ギシギシ染めはこの本で知りました「土手に生えてるあの草だ!」
ちなみにこの本では根で染めるとされていますが、
私は採取しやすい穂で試したところ、十分染まるのでそちらで

植物染めのきっかけ本 写真が美しい 好きな話なら英語でも

日本で身近な植物もほんの少しだけ載っています

ヨウシュヤマゴボウもいつか試したい

つづいて最後は特定外来植物のオオキンケイギクに決定 
前述の本にこの花に近い花が載っていたのが試すきっかけに。
ドライ状態で虫に食われ出していたのでマッタなしでした
ただ、まぶしいほどの黄色に染まると分かっていたので、
少しでも渋い色になればと銅のジョウロで染液を作りました
ジョウロを火にかけてよいと教えてくれたのは夫です

容積が小さいので2度に分けて
クラクラしてくるほどの花の香りです

銅のジョウロで染液を抽出するならミョウバン媒染は
不要だったかな…
染め後、常温まで冷まし、日陰で30分ほど吊り下げてから水洗

染めあがって乾いた糸 結果は上々 心配なのは栗染めの色あせです

栗染めの色は、編みかけの2作品の糸(市販品)に
色が似ていました 知らず知らず好きで選んでいる色です

次は楽しい糸巻きの作業。これまでは教室で道具を貸していただいていたけれど、これからも染めを楽しもうという覚悟?のもとに、先日、糸巻き器とかせくり器を入手しました。

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