早朝からジリジリ照り付ける日差しにうんざりしながらも、決まった場所で今日も双眼鏡をのぞく。んん?コガモ??えぇ?
そっと近くまで寄って確かめたので間違いなし。コガモのオスが1羽。これまで5~8月には遭遇した記録はありません。全国ではどうか?『全国鳥類繁殖分布調査報告』のコガモのページを見ると、1970年代、1990年代は本州でもコガモの観察メッシュ数が10メッシュ前後あるけれど、直近の2016~2021年には、コガモは北海道の網走辺りに1メッシュあるのみ(1メッシュ=20km四方)。ただ、説明文の冒頭にコガモは「北海道や本州の一部で繁殖する」とある。繁殖うんぬんはともかく、今朝のコガモは稀な存在のようだ。写真の場所は、この季節は何もいない日も多いけれど、なじみの水鳥はもちろん、ミコアイサ、クイナ、ヒクイナ、ササゴイといった鳥たちも現れている。観察が惰性的になりかけては、今朝のようにたまにピリリと緊張が走る出来事がある。期限のない定点観察ってそういうものかな。
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