2021年11月25日

日本の鳥の今 Nationwide survey on Japanese birds

私も少しだけ関わらせてもらった日本の鳥の繁殖分布調査についての記事が、購読している毎日新聞の朝刊でいちばん?詳しく紹介されました。 

環境庁(省)主導で20年ごとに行われてきた調査で、1回目は私が生まれた頃、NGO主導に代わった今回が3回目。日本全国を20km四方に区切り、その中に3kmの調査コースを2つ設定して、各コースをボランティアの調査員が歩き、姿を見たり、鳴き声を聞いたりした野鳥が記録されます。その調査は5年の調査期間中、1回だけなので、それ以外に野鳥を見聞きした情報が、ネット上のアンケートで募集されました。私はそのアンケートにわずかながらの観察情報を送らせてもらって、調査の集大成である報告書がデータ公開されるのを楽しみに待っていました。10月下旬、予期せず手元にずしりと重みのある報告書が届きました。私ほどの関与でも協力者の一人に数えていただいて冊子を送っていただいたことに感激しました。

 

報告書のデータ版がこちらで公開されています()。データ版のよいところは、調べたい鳥の名前を目次でクリックすれば該当ページに飛べて、高精度の分布図を拡大して見られること。対して紙版のよさは、知りたいと思ったときにすぐ冊子を手にとれること。たとえば、「夏になると近所では見かけなくなってしまうあの鳥は、日本にいるのかな??」といった疑問が湧いたらすぐに手にとってめくってみる・・・。それから、関係したひとりひとりの力の結集としてのモノを感じて嬉しいこと、百科事典のようになんとなしにぺらぺらめくって読みふける楽しさがあること、などなど。

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