2017年11月21日

月曜日はごちそう(初!ケールとビーツ) First try - kale & beets

旅先のたてしな自由農園()で仕入れたビーツと赤ケール -- ほかの食材より日持ちがすると後回しにしていたら、あっという間に1週間経過。未知なる食材をいかにおいしくいただくか、いよいよ本腰でリサーチ。


ビーツは購入の動機が、「食べたことも作ったこともない本場ウクライナのボルシチを作ってみよう!」だったから、そのつもりでこの1週間リサーチをしました。参照させてもらったのが、こちら、えりさん()のレシピ(えりさん、情報ありがとうございます!)。えりさんのレシピにより、まずは材料を一挙並べてみると、す、すごい!まな板が隙間なく埋まってしまいました。何人分か書かれていなかったけど、スープは大量に作るほうがおいしいだろうし、寒い季節だから保存性の心配も少ないし、思い切ってほぼレシピ通りの量で続行。お肉は骨付きの豚肉、じゃがいもは皮つきのメークイン、唐辛子はカイエンペッパーを使いました。ディルはタネだけ冷凍してありました。生のタネや葉に比べ格段に質が落ちていますが、ないよりは・・・です。


まずは玉ねぎ、にんじん、ピーマンを炒める・・・焦がさないようにとあったので、バーミキュラを弱火にかけながら、切る作業と並行しながら炒めました。この野菜の量からすると、我が家のフライパンでは到底容量が足りなかったから、バーミキュラを使って正解でした。炒める間に出てくる野菜からの水分でまったく焦げず。


にんじん、玉ねぎ、ピーマンに続いて、いよいよ期待の星、ビーツに入刀。イタリアンの奥田シェフのように生でかじってみた。う~、彼のように「おいしい」とは言えず。なんとも、青くさいというか、独特の味。ピーラーで皮を剥くはなから、まな板や手が染まっていく。意外にもこの色素は洗えば落ちたので安堵。ビーツの断面は白と赤の年輪模様だったり、いろいろらしいけど、今回のはローストビーフみたいに赤一色でした。


炒めながら心浮き立つカラフル野菜。


火がだいぶ入ってきてもこの量。大丈夫だろうか?おいしくできなかったら?・・・若干不安もあり。


保温鍋で骨つき豚肉を煮込んだスープに、いよいよ炒めたカラフル千切り野菜を投入。


ドキドキ☆


おぉ~赤い、赤い♪ 私はいつぞやにテレビで観たウクライナ人のやり方を真似て、赤い色を保つのにここでレモン汁を入れてみました。「野菜が煮崩れててはボルシチは失格、鍋をタオルで包んでゆっくり冷ます」というレシピのアドバイスに従い、私は保温鍋窯に入れて冷ましました。この時、唯一の調味料である塩、胡椒で味をつけますが、具が多すぎて(じゃがいもが崩れそうで)、鍋底から返しながら混ぜることができず苦労しました。


最低2時間かけて冷ます(余熱で煮込む)間、赤ケールのサラダ作りへ。赤ケールの赤色を残したくてレシピをリサーチしていたけれど、なかなか見つからず。そうだ、ケールといえば英語圏のほうがレシピが多いに違いないと、「red kale recipe」でイメージ検索したら、おいしそうな画像がわんさと出ました。その中でケールとビーツの両方を使ったサラダに決めました。こちら()です。サイトのタイトルからすると地中海地域の料理のようです。

赤い色は失われてしまったけれど、200℃で5分ローストしたての赤ケールは鼻をくすぐる香り。つまむと、生で食べたときとは打って変わって、揚げたてのパセリのようなおいしさ。生の状態ほどではないものの、しっかりした歯ごたえも健在。これだけでもビールやワインのつまみにしたい(市民市場で緑ケールをよく見かけるのでまたやってみよう)

ちぎった焼き海苔みたいなローストしたての赤ケール

赤ケールとは別にローストしたビーツ、玉ねぎのスライス、アーモンドをドレッシングで和えて、仕上げにパセリをふって地中海ディッシュの完成。全体が紫色の、なんだ、なんだ?!な装い。


さて、サラダを作っている間にボルシチも煮込まれました。久しぶりのシチュー皿を出してきて、食べたことも見たこともない本場のボルシチ完成!


白いお皿のほうが赤い色が分かりやすい?ご覧の通り具だくさんなスープです。ごろんとしたオレンジ色のカタマリはにんじんではなくてじゃがいも。


★いただいた感想★
ローストしたビーツとケールのサラダ:ビーツはショ糖をたくさん含むらしく、「砂糖大根」と呼ばれる甜菜(てんさい)と同じ仲間だけあって、サツマイモ並みに甘い、カブを何倍にも固くしたような味と食感。生で感じた青臭さはどこへやらの変貌ぶり。ドレッシングにははちみつとレモン汁を使っていたけれど、ビーツが甘いのではちみつはなしでもいい感じ。

ボルシチ:まずは野菜の量に驚き。こんなにヘルシーなスープだったとは。スープで煮込まれた野菜というと、これまではロールキャベツやポトフのように「丸ごとやわらかく」のイメージ。対してボルシチは、主役のビーツをはじめ、にんじん、玉ねぎが千切りである上に、火を通し過ぎないから、トロトロではなく、かといってシャキシャキではない、絶妙な塩梅。根菜から出る甘みがたっぷりだけど、ディルやパセリなどのハーブの香りと、唐辛子の辛みが全体を引き締めている・・・う~ん、これぞ世界の三大、四大スープの味。仕上げにのせたサワークリームは気分を盛り上げてくれましたが、私はなくても十分満足なほど完成されたスープの味でした。

ちなみに、今回同じくビーツ、ケール、ボルシチ初体験者である夫の感想も、双方とも「旨い!!」でした。

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