2014年12月15日

長湯温泉とサバイバル自炊 Nagayu onsen and self-cooking at B&B

黒川温泉の次に向かったのが長湯温泉。小さな噴火を繰り返しているという阿蘇山のふもとの地獄温泉を出発の2日前にキャンセルし、その代わりに選んだ目的地です。

黒川温泉から車で移動中、貴重な晴れ間が!

広々した草原を抜け(超寒い)

道の駅で名物のとり天と

だんご汁を食す

慌 てて選んだ目的地。借りたガイドブックでは、長湯温泉はほんの半ページしか紹介がありませんでした。「こんな感じの部屋で、自炊もできるんだって」と、" じゃらん"上で探し当てた宿を夫から紹介されて、「えっ、ホント?いい感じの部屋だし、自炊やってみたーい!」で、決まり。運よく空きもありました。

明るいうちに宿につきました 

和と洋の粋なところをミックスしたような建物

全体で数棟の平屋コテージがあったうちの一棟です。名前は「BBC長湯 長期滞在施設と森の中の小さな図書館」。B&B(ベッド&ブレックファスト)にカルチャのCがついてBBC。

自分の家のように感じられる玄関

夏はこのテラスでBBQする人も?

長期滞在してみたい!

別棟に「森の中の小さな図書館」が

ときめきすぎて苦しい

ううっ

宿泊客は本をここからコテージに持ち込むことができました

コテージにお風呂はないため、歩いても行ける距離の老舗旅館のお風呂を利用させてもらうのですが、お風呂の前におおかた夕食の支度をしておきたくて、人生初のひとり暮らしをした約10年前のアパートを思い出させるキッチンで1時間半くらい奮闘しました。

なつかしい狭さ

食 材は、翌日の地獄蒸し用と合わせて、途中の道の駅で買った野菜と味噌と、宿のすぐ近くの肉屋さんで買った鶏肉。「まぁ、あまり深く考えず、あるもので作れ るものを作るさ」と、軽い気持ちで始めたのですが、調味料が味噌しかない=油も塩もないことに焦りました。貸してもらったキッチン道具セットも必要最小限 です。「よ~し、やってやろうじゃないの」。2品作るとして、できるだけそれぞれが違う風味、食感になるよう頭をひねりました。


まずはさつまいも、高菜、なめこ、鶏肉の蒸し煮

もう一品は、地元産中力粉にかぼす汁と味噌を練り込んで

そう、用途のいちばん最初に赤字で挙がっているように

鶏肉、かぶ、高菜、しいたけ、なめこでだんご汁にしました~♪ (お昼に道の駅で食べておいてよかった!)

心優しい夫は、どちらも旨いと箸を次々進めてくれたのでした。ほんとうは、練り込んだかぼす汁が多すぎて、だんご汁は少し酸っぱかったのですけど。

早くも撮った写真のスライドショーを見つつ一杯

翌朝の朝食はコテージまで運ばれます

季節と天候のせいもあり、長湯温泉街はとてもさびしく感じられたけれど

32度のぬる~い、しゅわしゅわのラムネ温泉にも浸って



とても心静まるひととき

最終日は、鉄輪(かんなわ)温泉の地獄蒸し工房で

道の駅で買った食材の残りを持ち込んで蒸して昼食にし

国指定名勝「海地獄」に寄って

別府駅周辺でぶらぶらして

旅も終わりとなったのでした

今回の九州の旅は、東北の行程と違って移動距離が断然少なく、時間的、精神的にとても余裕がありました。夫いわく「だいぶ旅慣れてきたぞ」。東北もいいけれど、予想通り九州もよいところ。日本中にまた行きたい場所が増えるのはうれしいです。

4 件のコメント:

裕子@九州 さんのコメント...

またまた続けて失礼します(^^)
わぁ~、長湯温泉にこんな素敵な宿があったのですね!
私はあまり料理が得意で無い上、旅の間くらいは家事から解放されたいので、旅先でも自炊されるせっせっせさんをとっても尊敬します!!
ところで、大分にはだんご汁の素材と同じ小麦粉で作られた「やせうま」という変わった名前のおやつがあるのですが、召し上がりましたか?(^^)
長湯温泉はラムネ温泉館に行かれて正解です!
この温泉では4か所ほど入浴しましたが、そこが一番シュワシュワと身体に泡が付きます!
ただ、この時期の長湯は寒かったでしょう!?
例の泡は32度くらいでないと、身体に付着しないらしいのです。
私達も最初は冬の週末に行ってしまい、混んでるわ、寒いわで長湯が出来ず、残念な思いをしました。
今年の真夏にリベンジで再訪したところ、お湯が熱くなく、汗を流せてちょうど良かったです。
あぁ、行く前に教えて差し上げられれば良かったです!! (;´Д`)
鉄輪温泉は、町のそこら中で蒸気が上がっていて、面白いですよね。
家にも温泉蒸気があがっていたら、絶対毎日の調理に使ってガス代節約できるのに!って思いませんでしたか? 
えっ、もしかして私だけ!?(^^;)
地獄巡りは8か所全部巡りましたが、後半は疲れ切ってしまい、ほとんど惰性と意地で見てまわりました。
去年、九州全県を制覇しましたが、個人的には熊本と大分がお気に入りで、休みの日はたいていそちらに足が向きます。

また九州にお越しの際は、良かったらぜひ我が家のキッチンをお使いくださーい。
もちろん、私はせっせっせさんのお相伴に与らせていただく氣が満々ですが(笑)

九州在住の身として、せっせっせさんの九州旅行記をとっても楽しく読ませていただきました。
どうもありがとうございました!!
今後とも素敵なブログを期待しております☆
コメント、長々と失礼しました。

せっせっせ さんのコメント...

裕子@九州さん、

旅の醍醐味のひとつである、現地の方々とのコミュニケーションは、点から点へ日単位で移動していく我々のような旅だと得にくいですが、
今回は偶然にもこうして現地で暮らす裕子さんとお話できたことで、
九州への郷愁?が深まるような気がします。

長崎からはじまり、3日×3食も食事作りから解放されてしまうと、もう料理がしたくなるようです(笑)。出だしの長崎での解放感といったら、空に舞い上がりそうなほどでした。家事の抑制力はすごいんですね。
料理恋しさも嘘ではないですが、豪勢な外食が続くとお財布にも体にも負担ではないかと思ったり、
現地の野菜で質素なご飯づくりという自分プロジェクトにワクワクでした。

「やせうま」…う~ん、どこかで目にしたような!思い出せません。どんなの??

ラムネ温泉館はBBCに宿泊すると100円(だったかな)で入れる上、しゅわしゅわを体験してみたくて。
32度の外湯と40度近い内湯と、冬は交互に入ることがお勧めとの説明もありましたが、
そうでないと無理でしょうね。
時間の制約もあり、内-外-内だけで終わってしまいましたが、
外で10分以上浸かっていたら見事泡だらけになれましたよ~
なぜにこんなに素敵なところが空いているのだろう(自分の他に1~4人)と思いましたが、
週末にはしっかり混むのですね。

夜は大丸旅館のお風呂に入りました。
大丸旅館の家族風呂はほんとうに家庭的なサイズで落ち着きました~。

地獄蒸しはNHKのベニシアさんの「猫のしっぽ…」で初めて観ました。あの辺りでは一般家庭の敷地でもあのようなことができるのでしょうかね?
そこまで思い至りませんでしたが、この辺りに住んでいたら、
思い思いの食材を持ち込んで、「今日はあそこで外食にしましょ」とできていいなぁとは思っていました。

惰性と意地で8地獄制覇!
どの地獄が一番印象的でした?
真夏の濃緑の木々や青い空のもとで見たら、地獄の煙はもっと堪能できそう。

次回は裕子さん宅に居候?!
ではでは、原木しいたけとかぼすを持参しますので、スペシャルバター炒めをぜひ♪

こちらこそ楽しいコミュニケーションをありがとうございました。
これからも九州のいろいろを教えてくださいね。

裕子@九州 さんのコメント...

また続けて失礼します。
「現地」と言っても、まだ九州には1年半ほどしか住んでいないとの、生まれ育った東京にも年に数回帰省している上、転勤も4か所目なので、あまり九州人のとしての自覚がありません(笑)

こんな小さな国なのに、それぞれの地域にいろんな習慣、食べ物、気質、言葉の違いがあって、不思議です。
思えば、せっせっせさんの住んでいらっしゃる愛知県にもいろんなカルチャーショックや、楽しい思い出がありました(^^)

ところで、長湯温泉は思いのほか愉しまれたようで良かったです!
1~4人! 平日はそんなに少ないのですか!?
週末のラムネ温泉は12人以上いるのはザラですよー。
(九州でも珍しいくらい混んでます。それだけ長湯温泉は有名なのですが)

地獄めぐりは期待していた血の池地獄が、その日は思ったよりも赤くなくてショック。(季節や日によって赤さが違うらしいです)
あとは、(名前は忘れましたが)温泉でワニがたくさん飼われていた地獄が「温泉ちゃうやろ!」ってツッコミたかったのと、温泉蒸気で蒸された地獄プリンが美味しかったこと。お土産で「毎日が地獄です」と書かれたTシャツが、1年でどれくらい売れるんだろう??と思ったことぐらいが印象的でした(笑)

「やせうま」は平安時代に京から逃れてきた若君が、八瀬という乳母に作っってもらったお菓子を気に入り、「八瀬、うま(いもの)、八瀬、うま」とねだったのが語源だそうで、だんご汁に入っている平たい小麦粉の麺状のものを、甘いきな粉でまぶしたバージョンで、それほど美味しくはないのですが、好奇心旺盛なせっせっせさんならチェックしていらっしゃったんじゃないかな~と思ったので(^^;)

ではでは、次回九州にいらっしゃる際には、ぜひご連絡ください♪
あ、関西も6年半ほどいて、割と遊び歩きましたので詳しいです(^^)

では、本当にありがとうございました♪
これからも楽しくブログを読ませていただきますね~!

せっせっせ さんのコメント...

裕子@九州さん、

そうでしたね~
まだ1年半。
1年半で九州の全県を旅して、お気に入りの県も定めて、…あれやこれやご存じなのでつい。
ちょうど我々が選んだエリアが裕子さん方の
お気に入りエリアと合致していたからなのでしょうか。

海地獄もひかえめなブルーでした。
ワニ地獄?そういえばそんなのもあったような。
釜地獄とかいうのもありましたね。
当時のテーマパークふう?自分の子供の頃を思い出すような気がしました。
昭和の香り。
そのTシャツのフレーズもね(笑)。
私は炭酸泉の蒸気で蒸したラスクを買ってみましたよ。
黒糖味ときなこ味。なかなかです。

やせうま、なるほど~
小麦粉にきなこの組み合わせ。
トーストにきなこ…
きしめんにきなこ…
そんな感じかな。

転勤期間は決まってはいないのですね?5年以上いられればすっかり土地勘もつくし、仲間もできるし、日本中に故郷ができますね。
たまに帰省される東京も楽しめそうですし♪